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遊行の盆プレイベント
開催報告(2)
 
18:30 第2部 「遊行寺踊り念仏と念仏踊り」
遊行寺の踊り念仏
第2部が始まりました。こんどは、藤沢の伝承系の念仏芸能シリーズです。

トップバッターは「遊行寺の踊り念仏」。白い和装にたすきのいでたちの保存会の方々が、手鉦を叩きながら古風な踊りを披露します。踊り手全員が念仏を口ずさみ、舞台上ではリーダーが太鼓で全体を指揮します。
この踊り念仏は、一遍上人が踊り念仏を始めたという長野県佐久の跡部(あとべ)に伝わる踊り念仏を習い、藤沢の保存会の方々が継承されているものです。復活は30年以上も前のことですが、実はつい最近まで見たことがありませんでした。

今回の上演は、たくさんの市民のみなさんに遊行寺の踊り念仏を知ってもらうよい機会になったのではないでしょうか。宗教行儀としての緊張感を感じさせる踊りに、来訪者のみなさんも真剣に見入っているようでした。
屋台は子供天国
会場の人出もそろそろピークを迎え、かなりの賑わいとなりました。
もっともその何割かは、浴衣を着た民舞の出演者の市民の皆さんです。自分で出演して踊ったあとは、観客となって楽しむ。こんな"参加"の仕方も、なかなか楽しくていいですね。

家族連れで出かけてきたのでしょうか、会場には小学生や中学生の子供たちの姿もずいぶん見かけました。彼らのお目当てはもちろん「屋台」。お面におもちゃ、金魚すくいにバナナチョコレート。突然のお祭りに、子供たちも大喜びの様子です。
これもまた、盆踊りの正しい姿の一つでしょう。
圧巻の「ささら踊り」
踊り念仏に続いて登場したのは、藤沢の古い盆踊りの代表である「葛原のささら踊り」(葛原)と「ささら盆踊り」(遠藤)です。「ささら」という独特の楽器を鳴らしながら踊る独特の盆踊りで、かつでは同じ系統の盆踊りが県下に広く分布していました。

音頭の皆さんが舞台に上り、唄が始まると、それまでの会場の雰囲気が一変しました。

カセットテープではないナマの歌声が境内に澄みわたり、素晴らしい効果をもたらしたのです。歌詞は藤沢に伝来の古い盆踊り唄。踊り子も「ささら」をリズムよく振りながら、次第に調子にのってきました。

かつて盆踊り盛んなりし頃の藤沢の夏の光景が、タイムスリップしてきたかのような一瞬です。
「ああ…この唄は聴いたことがある。」

目の前でじっと盆踊りに見入っていたお年寄りが、ふいにつぶやきました。かなりのご高齢のご様子でしたが、音頭に耳を傾け、一生懸命思い出しながら、少しづつ歌いはじめました。

しばらくすると、歌詞も唄も、音頭の歌とぴったり一致してきました。
満足そうなお年寄りの笑顔。周囲の人たちも、ちょっと感激。

私も改めて再認識させられました。長い年月を経て地域の人々に歌い継がれ、記憶の中に刻まれてきた伝承の盆踊り。これこそ、何物にも換えがたい「地域の宝」なのです。
19:10 フィナーレ
みんなで踊る「シャンシャン踊り」
あっというまの2時間が過ぎ、最後のプログラムになりました。

藤沢シャンシャン踊り」は以前地域で作られた参加型の盆踊りだそうです。第一部・第二部に登場した踊り団体の皆さんが総出演。葛原・遠藤の保存会の皆さんは、手踊りの邪魔になる「ささら」を観客の人たちに預けて踊りの輪に加わります。

みんな交じりあって、すぐに大きな踊りの輪ができました。「会場の皆さんもぜひ踊りの輪にお入りください」とアナウンスも入ります。
会場との一体感
フィナーレにふさわしい、賑やかな輪踊りとなりました。

スタッフのみなさんも一休みしながら満足げな表情。お疲れ様でした。
隣には、保存会の方から預けられた「ささら」を振って大喜びしている観客の方。
大イチョウの下には、ヤキソバをほおばりながらのんびり見物するお坊さんたち。
手探りで始めたプレイベントでしたが、最後はどうやら出演者・観客・スタッフに自然な一体感がうまれたみたいです。けっして派手ではありませんが、これもイベントの一つの成功のかたちでしょう。

とにかく、藤沢市民のみなさんがこんな盆踊好きだったということを確認できたのは、とても大きな収穫だったと思います。来年の本番に向けて、また「盆踊りの原点」のまちづくりに向けて、大きな一歩になったのではないでしょうか。

何回かのアンコールおどりを楽しんだ末に、プレイベントは無事終了しました。
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