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8月16日  「新野盆踊り」(にいのぼんおどり)  その3
踊りは子どもたちから始まった
9:00。

ようやく盆踊りが始まりました。
都会の盆踊りであればもうお開きになろうかという時分です。
最初踊り始めたのは、普段着の小学生や中学生たち。それもぽつぽつという感じです。踊りもちょっと恥ずかしがって、あまり揃っていなかったりします。

ここ新野はあくまでコミュニティが中心の盆踊りで、、雰囲気はいたって素朴です。観光客の賑わいや喧噪とはまったく無縁の、しっとりとした盆踊りです。

踊りが始まる
これまで見てきた盆踊りと異なるのは、新野では「」を使うことです。

踊り子はみんな帯に扇を一本差していて、4種類の踊りでは、これを広げて使います。持ち方も、親骨を指でつまんだり、要(かなめ)の部分を持ったりと、バリエーションがあって興味深いものです。扇を使うのは、伊勢音頭の影響という説があり、各地に扇を使った盆踊りが残されています。

新野では扇が必須

呉服店もいろんな扇を扱う
いっぽう足ごしらえは草履の人が多く、下駄の人はあまり多くありません。

それから、非常に大きな特徴は、ここではお囃子・太鼓を使わず、肉声だけで音頭をとることです。櫓の上では、アカペラの主唱者に何人かが声をそろえて音頭を取り、踊り子の方はこれに合いの手やかけ声を返して応えます。むかしながらの、素朴な「掛け合い」のスタイルです。郡上あたりも、大正ころまでは同じような感じだったようです。
「休憩所」に倒れ込む
10:00過ぎ。

踊り子の数も増え、盆踊りはだいぶ賑やかになってきました。

踊りはぜんぶで7種類あり、うち6種類が繰り返し踊られます。「踊りは足から」といった一般原則も知って、踊りを覚えるのには多少自信がありました。しかし、ここの踊りは扇をつかう(少し「舞い」に近い感じ)ものが多いためか、慣れない扇の動きに気をとられてなかなかコツがつかめません。 

舞に近い「扇踊り」

こちらは元気な「手踊り」
囃子のない新野の盆踊り歌頭は素朴で素敵なのですが、この時間帯はけっこう単調でキツイ感じです。

さすがに「徹夜踊り3日目」という疲労もあって、11:00を過ぎると厳しい眠気が…。
古い民家の町屋の一階にある例の「仮設休憩所」をのぞいてみます。どうやらさっきの「講演会」も終わった様子。はじに毛布が積んであり、すでに見物客らしい何人かの人が毛布を敷いて早くも寝込んでいる様子。われわれ2人も、これさいわいと上がり込み、荷物を枕に毛布に倒れ込みます。

未明にあるという神秘的なクライマックスだけは見逃したくない。あまり深く寝込まないようにしなければ…
高原の夜に踊りは冴えて
午前2:00ころ。
目を開けてふと外をみると、踊りの輪がゆっくりと玄関前を通り過ぎていきます。

結局、疲労と興奮のためか柳田はほとんど眠れず。明け方まではまだかなり時間がありましたが、「折角だから踊りを覚えていこう」と思い直し、起きることに。そっと外へ出てみると、踊り子の数はぐっと減り、輪もだいぶ小さくなっています。 

盆踊りは佳境に

6種類の踊りが続
さすがに標高の高いところだけあって、真夏とはいえ夜は肌寒さを感じるほど。

ツアー3日目のきょうもまた、美しい満月です。冴えた月明かりが古い街並みに影を落とし、踊りの輪がしずかに廻っていきます。どうやら盆踊りは佳境に入ったようです。なんとも言えぬ、幻想的な雰囲気の踊りになりました。


この時間になると、踊り好きの人、うまい人だけが残っているのでしょう。振りもよく揃ってきたようです。
輪に混ぜてもらい、時間を忘れて踊るうち、少しづつ踊りにも慣れてきました。少し横になったためか、頭もはっきりし、からだもだいぶ楽になったようです。踊りの輪の向かい側には石光。

夜中の街で、6種類の踊りが延々と繰り返されていきます。
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