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8月14日  「白鳥盆踊り」(しろとりぼんおどり) その2
演劇パフォーマンス登場




夕食に満足して外に出ると、山の端からはきれいな満月が昇っていました。
絶好の盆踊り日よりです。


部屋へ戻って下駄を取り出し、取材用具も準備ok。

満を持してタクシーに乗り込み、踊り会場へ向かいます。
会場は期間中日によって変わりますが、今夜の白鳥踊りの会場は駅前通りです。
商店街に入ってタクシーを降りると、会場付近の広場にはすでに人だかりが。「はやくも踊り開始か」と思いきや、どうもなにかイベントをやっている様子です。
聞いてみると、徹夜踊り初日を記念して、演劇集団が郡上一揆をテーマにしたパフォーマンス「宝暦義民太鼓」を演じているところでした。


仮面をつけて一揆衆に扮した集団が、藩の圧制に苦しんだあげく自立の踊りを踊る…といったストーリーだったみたいです。
輪になった若者たちの力強い輪踊り。
ん?この聞き覚えのある曲は…郡上踊りの「ヤッチク」ではないか! 
見物客から拍手が沸いて、ひとしきり盛り上がりました。 

ダイナミックなパフォーマンス。後ろに連判状、手前には大太鼓が。
白鳥踊りは郡上踊りと同じ「盆踊り文化圏」にあり、共通の歌詞や踊りもいくつかあります。街の人の会話でも、「若い頃は、徹夜踊りのときは白鳥を踊ったあとで郡上八幡まで出かけて朝まで踊ったもんだ」という感じでした。
いよいよ踊り会場へ!
イベントが終了し、みんなで今夜の踊り会場の「駅前通り」へ移動していきます。

会場は、郡上八幡にくらべるとすこしこじんまりとしたフンイキで、踊りの輪も、ひとまわりからふたまわりも小さいようです。
しかしながら、長良川源流の山里で味わう手づくりの盆踊りは、にぎやかな郡上八幡とはまたひと味ちがった独特の魅力がありました。

踊り会場へ移動。切子灯籠がひるがえる

踊りやぐらをめぐって踊る
踊りが始まりました。

さいしょの曲は郡上踊りと共通の「かわさき」「はるこま」など、ちょっとは知っている曲。さっそく踊りの輪の中へ。

1年ぶりの踊り始めの曲は、いつも独特のよろこびがあります。下駄の感触も、なつかしい。
囃子のテンポなどは、郡上八幡とすこし違うように感じました。
そのうちに、白鳥独自の曲がスタート。
郡上にくらべると白鳥踊りは「リズムが早く、若者向けの踊り」といわれており、どんな踊りがくるか興味津々です。

まず面白かったのが「猫の子」。
右手、左手、両手と順番に挙げて、手首をくるりと回転させるのは、まるで「ネコパンチ」そのものといった感じです。「猫の子」は、子猫の仕草を取り入れたと言われ、郡上一円に分布する踊りですが、郡上踊りのそれよりも、もっとリアルな感じがしました。
おどりとカラダのふれあい
やっさか」「おいさか」など、白鳥ならではの曲がつづいた後、踊りは問題の「神代(じんだい)」へ…。

踊りが始まると、早い動きで何がなんだかわからないうちに、あちこちで悲鳴と笑い声があがります。3歩進んで急ターン→後ろをむいて、3歩進んで→またまたターン!という、初心者には息もつかせぬはげしさ!
当然ターンのタイミングのあわないわれわれ初心者は、前後の人と衝突したり、はたまた下駄で足を踏、まれてしまったり。あちこちで同じようなシーンが見られ、そのたびに笑いが起きています。
同じ踊りをいっしょに踊り、カラダごとぶつかりあう中で、踊りの輪はしだいにかたさがとれて、気持ちがうち解けてくる感じです。大混乱の中で「都会の盆踊りじゃ、こんな楽しさは味わえないね」と想っていました。

ところで。
この踊りは途中一列になって進む時に、みんな両手を前に挙げてブラブラさせる(前の人の肩をトントンという感じ)仕草があるのですが、これはいったい…?

あとで調べてわかったのですが、実はしばらく前までは、前の人の肩に手をのせて踊っていたそうです。さいきんの若者は恥ずかしがって、前の子の肩に手がのせられない、とのこと!

人とじかに触れあうことが苦手になってきているのは、都会ばかりではないようです。でも、みんな本当は肩に手を置きたいんだし(ですよね?)、みんながつながって輪になったら、きっともっとすごく楽しくなるんだけどなぁ・・・。

しだいにカタさもほぐれて…

若者たちの踊り

若者たちの踊りの輪
とにかく楽しい踊りではありましたが、運動不足の30代には少々ハードでありました。
寝不足の柳田はめまいがしてすでにフラフラ、石光は足裏筋が痛むという状況。あと2日も徹夜盆踊り取材が続くというのに、はやくも前途が思いやられる状況です。

たまらず踊りの輪を抜け、通りのはじで小休止。ちょうどそこでは若者グループが自分たちだけの小さな踊りの輪をつくって、楽しげに踊っていました。
昼間、街で再会をよろこんでいた帰省の若者かな…?
踊りたい人が踊りの輪をつくる。その光景がとてもうらやましく感じられました。

11:00。
さすがに疲労もピークに達し、宿へ引き上げることに。
徹夜踊りは、時間帯的にはこれからがホンバンということはわかっているのですが…なにぶんあと2日の強行日程を考えると、ここで無理は禁物。大事をとって踊り会場を後にしました。

あとは部屋でビールを飲みながら、「熱闘甲子園」。夏休みの醍醐味です。
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