■げんげんばらばら(郡上踊り)
踊げんげんばらばら何事じゃ
立つたつづくしで申すなら
一月門には松が立つ
二月初うま稲荷でのぼり立つ
三月節句にひなが立つ
四月八日に釈迦が立つ
五月節句にのぼり立つ
六月ぎおんで祭り立つ
七月郡上で踊り立つ
八月九月のことなれば
秋風吹いてほこり立つ
十月出雲で神が立つ
十一月のことなれば こたつが立ってまらが立つ
まらが立ったら ふんどし破れて損が立つ
十二月のことなれば 借金取りが門に立つ 余り催促きびしゅうて
内のかかあほんとに腹が立つ
イヤマカサッサイ ヤットコセ
<訳>
げんげんばらばら何事だ
立つという言葉で1年をまとめてみると
1月は玄関に門松がたつ
2月は初午でお稲荷さんにノボリがたつ
3月ひな祭りでお雛さまがたつ
4月8日は誕生日のお釈迦様がたつ
5月はこどもの日で鯉のぼりがたつ
6月は祇園で祭りがたつ
7月は郡上で踊りがたつ
8月9月のことをいってみれば秋風吹いてほこりがたつ
10月は出雲に集まった八百万の神がたつ
11月のことをいえば こたつにあたって大事なものが立つ 大事なものがたつとふんどしが破れてしまって損がたつ
12月のことをいうと門の前に借金取りがたつ 取り立てがあんまり厳しいのでうちのカミさんが腹をたてる