そこが知りたいお盆
盆踊りを追いかけるうちにふと気になりました。「そういえば…そもそも『お盆』って何だっけ?」
知ってるつもりでも、いざ説明しようとするとむずかしい。
でも盆踊りのサイトだし、お盆のことを知らないのはやっぱりマズイ…
というわけで、とりあえず調べてみることにしました。
◆その結果
少しづつわかってきたのは、
・お正月とならんで、日本を代表する民俗行事らしい
・ご先祖様や新しく亡くなった人など、さまざまな「たま」を祭るらしい
・その土地ごとに、ユニークで多彩な伝統があるらしい
ということです。
◆印象的だったのは・・・
「常識」にいどむ新しいお盆研究がどんどん発表されていることです。
たくさんの人が研究してきたのに、結局
「お盆」については、まだよくわからないことが多い
ということです。
つまり、こんなにも日本人に身近なテーマなのに、まだいちばん「おいしいところ」が残っている…
実にワクワクしてしまう状況ということです。
◆というわけで・・・
盆踊りとおなじく、奥が深い「お盆問題」。
まだほんの入り口が見えただけですが、とりあえずご案内いたします。
盆踊り理解の手がかりとなるところには マークをつけました。
盆踊りファンの方は、要チェックです。
*「ウチの近所のお盆行事は、こんなだよ!」という情報、ぜひ教えてください。
それでは…どうぞ!
~お盆入門 目次~
1.仏教行事か民俗行事か
そこが知りたいお盆 「お盆って、8月15日ころ(という時期)のことじゃないの」 というヒトはけっこう多そうです。 しかし、これはこの時期に様々な「盆行事」が行われるから「...
続きを読む2.「3つ」のお盆
3つのお盆はなぜ生まれた お盆は夏の盛り、というイメージがなんとなくありますよね。 最近はニュースでも「8月のお盆休み」みたいな言い方が定着していて、 お盆は全国的に8月...
続きを読む3.旧暦のお盆は満月
旧暦のお盆 旧暦」は自然の「月」のうごきと深く関わっており、このことが お盆や盆踊りにさまざまな彩りをあたえていました。 また、現在では、7月盆で...
続きを読む4.お盆の「幅」と「クライマックス」
私たちが「お盆」というとき、 8月15日前後の数日間を指すことが多いわけです。 しかし、もともとお盆は幅のある概念で、その長さは1ヶ月にもおよぶものでした。 15日前後は、い...
続きを読む5.お盆の始まり(盆入り)
お盆の始まりのことを「盆入り」といいます。7月1日、7月7日などを盆入りとする地域が全国的に多いようです。1ヶ月にもおよぶお盆のシーズンのはじまりです。 ...
続きを読む6.盆支度-お盆の準備の行事
盆入りとともに、「迎え盆」に備えてさまざまな準備がはじまります。 これを「盆支度」(あるいは「盆用意」)といいます。 夏もいよいよ盛りにむかう中...
続きを読む7.迎え盆から盆中の行事
7月15日前後の迎え盆から送り盆は、お盆のクライマックスです。 きれいに整えられた盆路を通り、迎え火を目印にして、精霊たちが家々に戻ってきます。 これを迎え、もてなし、...
続きを読む8.送り盆の行事
長いお盆のクライマックスが、「送り盆」です。 新暦・旧暦とも、15日・16日ころが中心となります。 迎えたものは、送り出すのが定めです。 いったんはお迎えしたご先祖様や新...
続きを読む9.送り盆の行事2
盆踊りを訪ねる旅で出逢った、様々な盆行事。 その中でも驚かされ、そして感動させられたのが、 集落の人々が力をあわせて送る「送り」の行事です。 ほとばしる荒々しさ。 背筋も...
続きを読む10.「送り盆」後の盆行事
お盆のクライマックス・「送り盆」も無事に済み、 朝晩には秋の気配もただよいはじめます。 お盆の疲れを癒やす休日が設けられたりしますが、 行事日程や内容の面でも、地域差が大...
続きを読む11.地蔵盆
お送り盆後の行事の中でも、興味深いのが「地蔵盆」です。 この地蔵盆、関西ではポピュラーな行事です。 "子どもの時にやったよ"という方も多いのではない...
続きを読む12.「終い盆」(しまいぼん)-お盆のフィナーレ
お長いお盆のシーズンも、いよいよほんとうの最後です。 始まり方はけっこう全国共通していたお盆ですが、終わり方は その時期も含めて、実にさまざまです。 そこには、お...
続きを読む