「おさま甚句はどこから流行た 三州振草 おさま下田から」

新野盆踊りファンにはおなじみの「おさま甚句」。そのふる里をたずねて、三州振草は古戸(ふっと)へ足を伸ばしてみました。天竜川の支流が美しい渓谷を刻むこの一帯は、川筋の集落毎に花祭りや盆踊り(念仏踊り)などの民俗芸能を伝える「芸能の宝庫」です。

とっぷりと日の落ちた暗い山道をたどって、会場の普光寺を訪れました。青年たちが踊る念仏踊り「はねこみ」は、花笠や赤い襷も風流で優雅な感じが印象的です。

送りの行事と休憩をはさんで、静かな山寺の庭に音頭が立ちはじめると、一人二人と手踊りが始まりました。新野とは微妙に違いますが、「おさま甚句」はたしかにここでも唄いつがれていました。「四五人に 月おちかかる をどりかな」(蕪村)といった情景そのものの、これはまたなんと味わい深い盆踊りでしょうか。踊りの輪に誘っていただいたので、この貴重なチャンスを存分に堪能させていただくことにしました。

小さな子ども達はまだ花火のほうが楽しそうでしたが、次に来る時は彼らの「はねこみ」や盆踊りをぜひ見たいですね。

開催情報
日程 8月10,13,14日
場所 東栄町古戸八幡神社境内、普光寺境内
アクセス
(公共交通)
豊橋よりJR飯田線東栄駅より豊橋鉄道バス「本郷」下車、バスまたはタクシー。

 

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古戸盆踊り  

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東海北陸の盆踊り