はねそ踊りは、因幡地方で伝承されていた盆踊りで、裾をはねるように踊ることから「はねそ」と呼ばれたといいます。伝承によれば、用瀬のはねそ踊りは、鹿野の盆踊りを移入したものといわれ、1500年代後半のころから踊られたといいます。鹿野には、亀井茲矩が治めた鹿野城があり尼子氏、山中鹿介ともゆかりがありました。そのような戦国の猛者達が活躍する時代と、この踊りの発祥時期は重なっています。
音頭取りの唄と太鼓だけで進められる、しっとりとした踊りで、歌詞には用瀬の名所・神仏・特産物などが歌い込まれています。この踊りは、明治期に禁令で中断し、その後復活し、現在の正覚寺で踊られるスタイルになりました。静かな街、暗き夜の街路から、遠く音頭が聞こえてくる様は、非常に風情があります。

■開催情報

日程 開催期間
8月13日~14日
場所 鳥取県鳥取市用瀬

 

フォト

用瀬はねそ踊り  

用瀬はねそ踊り動画

 

 
中国四国の盆踊り