いまも複数のコミュニティで伝承され、例年8月18日には八日市場駅前で定例発表会も催されます。
地元のご関係者の紹介を得て、ひとつの伝承地域を訪問させていただきました。
◼️三種の盆踊り口説き
八日市場の盆踊りの伝承曲は「権左の西国」「庄八」「東上総」の三曲の盆踊り口説き。
これを、おなじ一種類の踊りで踊ります。
「東の小唄、西の口説き」と言われますが、長編叙事詩である口説き形式の盆踊りうたはおもに西日本に多く分布し、東日本ではさほどポピュラーではありません。江戸時代中期以降、八日市場のまちが栄えたいずれかの時期に、いずれかのルートでこの西国系の盆踊りがもたらされたものと考えられています。
◼️わがまちの盆踊り
まさに「地域の集会所」。
そんな印象の、こじんまりとした、地域の方々のためだけの盆踊り会場です。
いわゆる踊り櫓はありません。
かわりに設けられた四角い席を、お囃子連を中心とする地域のみなさんが囲みます。
驚いたのは、、お囃子のパフォーマンス。
三味線はありませんが、笛が10本、鼓が10個、鉦・拍子木。
そして大小太鼓による見事なリズムキープ。
ぶ厚いサウンドが踊りをささえ、盛り上げます。
「盆踊りのために特に練習はしません。子どもも大人も耳で覚えて演奏するだけ。」
普通はそう簡単にいかないはずなんですが‥、
ここ千葉は、なんといってもお囃子県。
有名な佐原囃子をはじめ、全国に知られた祭り囃子が周りに数多く存在します。
ふだんから磨かれたお囃子の実力が、盆踊りにもいかんなく発揮され、
盆踊りの伝承をもささえている‥
それはとっても羨ましいことなのだと思います。
◼️参考資料
「八日市場盆踊り 現代的意義とその歴史」(八日市場民謡保存会;昭和52年)
※2018年現在、八日市場盆踊りの基礎資料です。八日市場の市立図書館で閲覧可能。
■開催情報
日程 | 開催期間 8月14日 |
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場所 | 千葉県八日市場市 |
フォト
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