大石始氏新刊「盆踊りの戦後史」ご紹介

大石始さんの新刊、「盆踊りの戦後史」をご紹介します。
戦後の盆踊りを取材でひもとく、大変素晴らしい著書です。是非、ご覧ください。

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大石さんより、コメントを頂戴いたしましたので、紹介させていただきます。

大石始さんの著者コメント

僕が盆踊りの世界にのめり込むようになったのは、30歳を過ぎてからのことでした。
郡上おどり、西馬音内盆踊り、阿波おどり、河内音頭、佃島の盆踊などを入り口として、
各地で伝承されてきた盆踊り文化の奥深さに魅了され続けてきました。
その一方で、幼少時代から触れていた身の回りの盆踊りについてはそれほど意識して
こなかったのも事実です。質の悪いホーンスピーカーからアラレちゃん音頭や
ドラえもん音頭が流れる盆踊りの場には、郡上おどりのような奥深さもなければ、
河内音頭のような豊かさもありません。
それにもかかわらず、そうした盆踊り大会は数十年にわたって日本各地で続けられ、
いつのまにか日本の「伝統」になっていました。

この本ではそうした「非伝統的」な盆踊り大会がなぜ現在まで続けられてきたのか、
戦後立ち上がったコミュニティーの変遷とともに考えてみました。ニュータウンや
郊外の新興住宅地のほか、川崎など労働者の町や移民たちの住む巨大団地、
東日本大震災以降の被災地などの場所において盆踊りはどのように機能してきたのでしょうか。
アフター・コロナの時代における盆踊りについても考えてみた本です。
盆踊りを愛するみなさんにぜひ手にとっていただきたいです。

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